
プロダクトロードマップの作成に Lucid を使用する方法
Preston Hunter
読み取り時間 : 約10分
トピック :
プロダクトマネージャーとして、Lucid なしで仕事をすることは考えられません。ブレインストーミング、優先順位付け、計画から実際に新機能をローンチするまでの製品開発ライフサイクル全体を通して、Lucid は私の業務フローの重要な一部となっています。
今ではプロダクトロードマップ作成に Lucid を使用していますが、他の方法に戻ることはないでしょう。Jira や Azure DevOps などのツールとは異なり、Lucid なら、単にプロダクトロードマップを表示するだけでなく、ロードマップ作成の作業、つまりロードマップを確定させる前に必要となる、構造化されていない自由自在なコラボレーションが可能になります。ひとたびチームの足並みが揃えば、ロードマップを記録システムの Jira に同期させられるインテリジェントな Lucid ですぐに計画を開始できます。
さらに、アジャイル業務フローをサポートするよう設計された新しい機能により、Lucid でのプロダクトロードマップ作成がこれまで以上に簡単になりました。コラボレーション、関係者との調整、効率的な作業に苦心しているすべてのプロダクトマネージャーにとってまさに不可欠なツールです。ここでは、Lucid がプロダクトロードマップ作成と活用のプロセスをどう変えたかをお伝えすることで、皆さんのお役に立てればと考えています。
ブレインストーミングとプロダクト開発の優先順位付け
プロセスの最初のステップでは、何を構築するかを決めます。通常、特定のインテグレーションのユーザー採用を増やすなど、経営陣から戦略的な目標を与えられていることが多いのですが、どうすればその目標を達成できるかを考えるのが私たちの仕事ですので、Lucid でのブレインストーミングから始めます。
このプロセスにはいくつかの方法で取り組むことができます。ライブブレインストーミングセッションを行うこともあります。その際は、タイマーやレーザーポインターなどの Lucid のファシリテーターツールを使って、チームの関心を維持し、会議を順調に進められます。また、Lucidspark ボードで非同期的にアイデアを集め、絵文字リアクション、コメント、付箋を残してコラボレーションを開始することもあります。

Lucid の素晴らしい点は、ユーザー調査、分析からの使用状況データ、他の情報源からのインスピレーションなどのリソースをボード内で一元化して、意思決定に必要なすべての要素に簡単にアクセスできることです。リンクを埋め込んだり、特定のコンテンツの周りにフレームを追加したり、タグを使ってボード上のコンテンツを整理したりできます。
アイデアを絞り込むときは、ビジュアルアクティビティ (Lucid のインタラクティブなアンケート機能) を使って、メンバーから優先順位について意見を聞きます。会議中に積極的に発言できるメンバーばかりではないので、ビジュアルアクティビティを使用することで、全員が意見を述べる機会をスマートに提供できます。次に、アクティビティで収集されたデータを使い、一致している領域と、もう少し掘り下げる必要がある領域を特定します。
ビジュアルアクティビティ後には意思決定の記録が残るので、関係者とのやり取りに特に役立ちます。あるアクティビティが優先された理由について後日質問があった場合も、そのアクティビティを確認すれば、どのように決定が下されたのかがわかります。
Lucid における影響対労力マトリクスのビジュアルアクティビティ。カードは左から右へ移動し、タスクに必要な労力のレベルと影響度に応じてグラフ上に配置される。アクティビティが完了したときのお祝い。
作業を視覚化する
プロダクトリリースの準備を整えるには、期限に確実に間に合うように順調に進められる方法が必要なため、Lucid を使用して計画の概要を把握しています。タイムラインでスプリントスケジュール、主要なマイルストーン、チームメンバーの休暇など、進捗に影響する可能性のあるすべての要素を計画します。このすべての情報をタイムラインにまとめることで、障害を事前に特定し、必要に応じて計画を調整して順調に進むことができます。
具体的な作業、つまり各タスクが実際にいつ完了するかを計画するために、Jira に接続されたダイナミックテーブルを作成します。Lucid と Jira のインテグレーションを使用すると、Jira の同じプロジェクトに同期される Jira カードを Lucid で自動的に作成できます。
次に、ダイナミックテーブルをさまざまな方法でピボットして、計画に最も役立つ形式で作業を視覚化します。各テーマをスプリントとステータス (完了、進行中、未完了など) 別に確認するのが一番効果的なようです。Lucidchart で設定した条件付き書式設定ルールを使用して、各カードをテーマ別に色分けし、タスク間の関連を把握できるよう、別の側面を視覚化します。

次に、各タスクの労力と複雑さを正確に把握するために、Lucid のチーム見積もり機能を使用します。このプロセスで全員の意見を把握するのは難しい場合がありますが、「ストーリーポイント」や「T シャツのサイズ」のどちらかの Lucid の見積もり図形バンクを使うと、各メンバーがカードの下に見積もり値を非公開で入力できます。その後、チーム全体で結果を確認し、異なる意見があれば話し合い、合意した見積もりを Jira カードに適用できます。
誰かが Lucid の見積もり図形バンクを使用して、カードの下に見積もり値をドロップ。「ストーリーポイント」と「T シャツのサイズ」で投票し、チームに意見を提供する。
次に、チームのキャパシティと作業負荷を比較します。Lucid では、レポート図形を使用してこの情報を簡単に視覚化できます。ダイナミックテーブルから直接データを取得する進捗状況バーを追加するだけでプロジェクトのステータスを確認できます。次に、作業負荷トラッカーを使用して、メンバーが限界に達しているかどうか、またはさらに作業を引き受ける余裕があるかどうかを即座に確認できます。Jira カードをテーブル内で移動すると、作業負荷図形が更新され、計画の変更がメンバーのキャパシティにどう影響するかを簡単に確認できます。
プロダクトロードマップにLucid のレポート図形を作成
依存関係のマッピング
これまでのプロダクトロードマップ構築でで最も難しかったのは、他の作業を開始する上でまず完了する必要がある作業など、各タスク間の関係を把握することでした。
こうした依存関係の把握は、他のチームと連携する場合、特に難しくなります。幸い、Lucid を Jira と連携させれば、Jira にすでに存在する依存関係を Lucid キャンバスのタイムラインで視覚化できます。最も優れている点は、依存関係を調整したり、新しい依存関係を作成したりする場合、Lucid で直接調整でき、Jira に自動的に同期されることでしょう。
こうした双方向の同期は、チームで協力してテーマをストーリーに分解する場合に特に役立ちます。Lucid で協力し、話し合い、依存関係を綿密に計画する過程でも、データがすべて Jira に正確に反映されることが分かっていれば安心できます。私たちのチームは迅速に行動し、頻繁に計画を調整するので、この機能で手動でデータをやり取りする手間と時間を節約できるのが気に入っています。
Lucid での依存関係マッピング
プロダクトロードマップの構築に Lucid を使用する利点
Lucid は、これまで私が使用した中で、コラボレーションとアイデア出しに必要なフリーフォームの柔軟性と、分かりやすいプロダクトロードマップの構築に必要な構造やインテリジェントなインテグレーションのすべてを提供する唯一のソリューションです。
Lucid の導入で、プロダクトロードマップ作成と活用が次のように変わりました。
-
タスクを見積もり、作業の優先順位を付ける包括的かつ簡単な方法が入手できる。
-
時間のかかる手動タスクを自動化できる (より影響の大きい作業に時間を費やせるようになる。
-
関係者に進捗状況を知らせることが容易になる。
-
プロダクトのライフサイクル全体を通じた貴重なドキュメントとして機能する。
結果として、以前と比べチームがアジャイルになり、足並みがそろい、効率が向上しました。

Lucid がチームのアジャイル化を支援するすべての方法をチェックしましょう。
今すぐ実践Lucid について
Lucid Software は、チームが将来を見据え、築くための支援に特化したビジュアルコラボレーションの先駆者でありリーダーです。その製品である Lucidchart、Lucidspark、Lucidscale を活用することで、チームはアイデア出しから実行に至るまで共通のビジョンを抱き、複雑な内容も分かりやすく理解できるビジュアル主体のコミュニケーションをあらゆる場所から実現できるようになります。Lucid は、Google、GE、NBC Universal などの顧客や、Fortune 500 企業の 99% を始めとする世界中の主要企業にサービスを提供しています。Lucid は、Google、Atlassian、Microsoft などの業界の主要企業と提携しており、創業以来、製品、事業内容と企業文化を称える各種の賞を多数受賞しています。詳細は lucid.co/ja を参照してください。